■技術提案で困っている事

 

「同じような技術提案を書いても、評価にばらつきがある」
多くの担当者が感じていることでは無いでしょうか。

 

総合評価方式は、各地で試行的な試みも行われていますが、最近は技術提案から企業評価点に評価のウェイトが変化しています。
理由は簡単で、技術提案の評価基準は企業評価点の基準より「明確」ではないからです。

もちろん企業評価点も「工事評価点」の配点については不透明さを感じますが、企業点は事実を点数化している割合は高いのです。


技術提案のウェイトが少なくなったとしても、調査基準価格ギリギリで応札する戦いが続いている以上、技術提案力の向上は必須です。

また、同じような地域、同じようなランクの建設会社では企業評価点に大きな差が無く、技術提案力の差が重要なのかもしれません。

 

さて、技術提案で評価基準が不透明な理由は、「評価者のレベル」に問題があるのかも知れませんが、最近は「技術的なこと」よりも「文法」が勝敗を分けている感もあります。

 

アピールする手法や相手に分かりやすく伝えることは大事です。

「自分たちだけが理解できる文章」では、相手に伝わらないのです。

技術内容を理解できる「社外の人」に添削してもらうことは、技術提案の表現テクニックを向上させる「近道」なのです。


もうひとつ大事なことは「課題」に対し、「どのような提案」を見つけるかです。
商社さんが持ってきた「製品」を使うことも良いですが、それはライバルも一緒です。

課題に対し「何」を提案するかが、一番の悩みどころなのかもしれません。